課題:あなた自身が地域住民として「地域福祉に参加している(あるいはしていない)」と感じる時はどんなときか整理して述べなさい
人間として日常生活を営む基本となる場は「地域」である。今日、地域福祉は社会福祉の中心的な位置付けとなっており、担うべき役割も大きい。
近年、少子高齢化や核家族化の急速な進行、都市化、高度情報化、近年の深刻な経済不況など、社会情勢が大きく変化する中で、人々の価値観やライフスタイルが多様化し、伝統的な地域社会のつながりが希薄になってきている。このような社会状況の変化の中では、「地域社会に参加している」と感じる場面は多くない。近隣のつきあいが希薄になるとともに、地域への帰属意識は薄れ、相互に助け合って暮らすといった、地域コミュニティの持つ共助機能が低下しているといえる。
そんな中で近年ボランティアやNPOによる活動が活発化し、地域での社会福祉を通じて新たなコミュニティ形成を図る動きも顕著になっているのである。
地域の人間関係の希薄化により、今まで地域が担ってきた相互扶助、助け合いといった機能も低下している現代社会の中で、さまざまな生活問題が浮上している。例えば共働き家庭...